弁栄聖者 地蔵堂
結縁納骨堂
地蔵和讃〈弁栄聖者御作〉
帰命頂礼地蔵尊
仰いで本地をたづぬれば
極楽浄土弥陀如来
衆生済度の為にとて
迹を此土に垂(た)れ給い
法蔵菩薩とへりくだり
容易(たやす)く我らを救わんと
五劫に思いをこらしては
六八(むはち)の誓い立て給う
もしも願いの果たさずば
我も正覚取らじとの
誓いも遂(つい)に成就して
今は浄土に安住し
十方界を照らします
いかなる衆生もまごころに
聖名を称(たた)えて念ずれば
必ず助(たす)け給うなり
さりとは知らで我々は
心の闇の深くして
苦海にさまよう憐(あわ)れさよ
一子(いっし)を想う情けより
正覚已前のみ姿に
地蔵菩薩と名のらせて
無仏世界を引導す
生死(しょうじ)の海の慈悲の船
浮かべて救う頼もしさ
此の世後の世もろ共に
助け給うぞ有難き
苦を抜き楽を与うるは
菩薩の慈悲に在(ましま)せば
いかなることも聖名(みな)を呼び
頼めば願いは遂(と)ぐるなり
ミオヤを頼みて任すれば
此の世は無比(むび)の幸(さち)を得ん
後には浄き常楽の
華の都に生まれては
四八(しはち)の相の麗しく
六通(ろくつう)自在の徳を得て
上なき覚りの身とならん
唯願わくは地蔵尊
南無や本地(ほんじ)の弥陀如来
地蔵堂納骨者名簿
平成28年6月地蔵堂完成後、岡山誕生寺・京都知恩院を参拝して元祖法然上人の産湯の水・御廟の灰を頂き、またそれ以前に弁栄聖者の新潟・京都のお墓を参拝し墓灰を頂いていたので、静松寺様から頂いた聖者遺髭の一部と共に納め、次いで聖者有縁の方々のお墓を参詣し、各墓地周辺の砂等を頂いて納めさせて頂きました。それ以後、地元の天王を始め、法城寺有縁の方々のお骨を納めさせて頂いております。地蔵菩薩という大地の光に感謝を捧げ、また有縁無縁一切の精霊を、我が生かされるいのちのお蔭として手を合わせ、いのちのオヤさま阿弥陀様に報謝の思いを捧げております。