空外上人23回忌(予修)

令和4年10月16日 於 半田市 西誓院/ 小栗邸

「随縁成染浄」「離能取所取」「無二的人間形成」、まことの人の道を表す言葉は、難しい言い方をすれば幾らでもありますが、空外上人の晩年のみ教えは、「出会うすべてのことを自分なりに生かせ」と優しく分かりやすいお言葉で表現されておられたそうです。また、最晩年に、あるご婦人が空外上人に「極楽は何処にあるのでしょうか」と尋ねられた時、「ここが極楽じゃよ」と仰られたそうです。恐らくそうおっしゃられた時の空外上人のお顔は、巍々として光り輝いておられたと思います。法然上人の「阿弥陀仏ともうすばかりをつとめにて 浄土の荘厳見るぞうれしき」、親鸞聖人の「有漏の汚身はかわらねど 心は浄土にすみあそぶ」と同じ心境であられたと思います。

「出会うすべてのことを 自分なりに生かせ」

空外