弁栄聖者聖墓碑
弁栄聖者開山のお寺であるのに、今迄聖者のお墓はありませんでした。百回忌を前に是非とも聖者の墓碑を建立したいと発願したものの、没後100年の御方のお骨はありませんので、京都知恩院の聖者のお墓と入滅の地新潟極楽寺のお墓を参拝し、その墓灰を頂いて納める段取りをしておりましたが、聖者に御縁のあった長野県静松寺様より、かつて防寒の為生やしておられた御髭(ひげ)を剃られた、その残りがあるのでお譲りいたしましょうとのお話を頂き、有難いことにそれが墓碑完成前のことであったので、幸運にも平成28年3月彼岸日に墓碑開眼と共に納めさせて頂きました。
その後、令和2年12月4日の弁栄聖者百周忌を迎え、1週間の報恩別時念仏を勤修しておりました最中、正当日の前日のことでありました、弁栄聖者直弟子弁応上人御住職の長野県称故寺様に保管されていた聖者のお骨の一部が一欠けら、巡り巡って尊い御縁の中に、当寺に送られてきたのであります。急遽、翌日の正当日別時中に納骨法要を勤め、そのお骨一欠けらを聖者の遺髭堂に納骨させて頂きました。聖者没後丸百年目を迎えたその当日、聖者開山の此のお寺に、聖者御自ら御降臨下さったのであります。南無阿弥陀仏 合掌
(表) 弁栄聖者「南無阿弥陀仏」浄本上人「佛陀禅那弁栄上人」空外上人「無量光」
(裏) 「弁栄上人念仏三昧偈
弥陀身心遍法界 衆生念仏仏還念 一心専念能所亡 果満覚王独了々
遺弟 浄本拝」
藤本浄本上人
「当山開山弁栄聖者の遺髭の一部を長野県静松寺様より譲り受け此処に納める
平成28年3月仏歓喜日 合掌 信阿乗願代」
当山第6代 石川乗願